昨年11月20日~22日、オーストラリアのメルボルンで開催されたWEC2019 (※注1)に参加して参りました。

WECは、「技術者にとって世界最大級のオリンピック」と呼ばれていて、4年に1度の頻度で開催されます。
WEC2019には、世界約70か国から 1,300 人以上の様々な専門分野を有する技術者が参加し、持続可能な社会の実現に向けた技術開発に焦点を当てた議論を行いました。具体的には、17項目のSDGsに関連する参加者の口頭発表、パネルディスカッション及び意見交換を通じ、各課題を解決するための技術的な情報交換を行って参りました。
青年委員会からはTechnical Oral Presentationにおいて、東電福島事故後のリスクコミュニケーションの活動経験を他分野の技術者と共有し、より良いリスクコミュニケーションの方法を検討することの重要性及び今後の活動展開について口頭発表を行いました。
これは、日本保健物理学会若手研究会と連携し、青年委員会主催のワークショップ「福島原発事故から考えるリスクコミュニケーション」(2019年5月11日開催)にて得られた成果です。具体的には、東電福島事故後のリスクコミュニケーションをテーマに、放射線防護の専門家から見えなかった問題点を抽出してまとめた内容となります。

また、国際委員会からの依頼を受けて、2018年度から取り組んで参りました日豪交流を、WEC2019の開催期間中についに実現することができました!!
オーストラリアと日本の各青年技術士会の関係者(参加者内訳:日本側:4名、オーストラリア側:12名)が一同に集まり、今後の日豪交流に向けて、和やかな雰囲気で自由に意見交換を行いました。
その結果、
①今年度あるいは来年度より、年に一回、日豪間(IPEJ-EA間)のWeb会議を開催し、情報交換を行うこと
②予算が出れば、お互いの国を行き来すること
の2点が合意されました。

今後、国際委員会とも協力・連携し、日豪交流の実現に向けて引き続きチャレンジしていきたいと思っています。


WEC2019といった世界最大規模の国際会議で、日本保健物理学会若手研究会と連携して、青年委員会の成果を発表出来たことは大変素晴らしい機会でした!また、本会議で世界中の多くの技術者と交流できたことも、報告者にとってかけがえのない経験でした。この素晴らしい経験を日本技術士会の多くの方と共有し、日本技術士会の国際活動を今後とも盛り上げていきたいと思っています。
青年委員会国際グループでは、一緒に国際活動をして頂ける方を随時募集しています。ご興味ある方は、一度ぜひ青年委員会の国際イベントにご参加ください!
※1 WEC(World Engineers Convention) :世界工学会議
青年技術士交流委員会 国際グループ
河野 恭彦 技術士(原子力・放射線部門)